お嬢様、今夜も溺愛いたします。


「どこ座る?」


「うーん、もう待ち合わせの時間なんだけどな……」


それから無事ご飯をゲットし、お皿の乗ったトレーを持ってウロウロする私たち。


混雑してるせいか、誰もが席を空くのを待っている。


どうしよう……

そう思っていると。


「紗姫ちゃーーーーん!!」


「っ!?」


あまりに大きい声にビクッとすれば、手をブンブン振って紗姫を呼ぶ人が1人。


こ、この人……


「いたなら、声かけろっつーの!!」


「いやぁ、紗姫ちゃんに声掛けてもらいたくて!」


「うるせえ。つか、外でちゃん付けやめろっつてんだろ。それと、声のボリューム抑えろって!みんな見てるから!」


みるみるうちに不機嫌になる紗姫。

しかも吐き捨てるように言うもんだから、まるで別人を見ているかのよう。


「さ、紗姫?
もしかして、この人が……」


目を見開き驚く私に、紗姫はため息をついて言った。


「ああ。俺の執事で、経営学部3年の……」


「はじめまして、美都ちゃん!
下野 界(シモノ カイ)ですっ!!」


こ、これは………


紗姫と真逆のタイプ!!

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