お嬢様、今夜も溺愛いたします。
──────────


座って座ってと促され、ついたテーブルは4人席。


「は、初めまして。
紗姫と仲良くさせてもらってます、村上 美都です。よろしくお願いします、下野さん」


「やだ美都ちゃん、私のことは界でいいよ?せっかく巡り会えた縁なんだし、苗字なんてよそよそしいわ!」


「じゃあ、お言葉に甘えて……
よろしくお願いします、界?さん」


「くうっ〜!!
皇財閥のお嬢様に名前を覚えてもらえるなんて、これ以上に幸せなことなんてないわ!!」


体をクネクネとして、頬に手を当てて喜ぶ界さん。

「な、なんかキャラ濃いね……」


「ほんとに。いつもこうだからめっちゃ疲れる……」


なんてため息をついているし言葉はぶっきらぼうだけど、紗姫はとっても嬉しそう。


執事ってこともあって、仲も良さそうだし。


「にしても見た目こんなに可愛いから、男の人だって知ってびっくりしたよ」


「やだ〜ありがとね、美都ちゃん!!」


ニコニコ笑う下野さんは、もう見るからに女子!!って格好。

男性ではあるけれど、メイクも服も持ってる物も仕草もすべて女性のようで、もうパーフェクト。


「まあいわば、俺の真逆だな。
ごめんなさっきは。界の声で驚かせて」


「いや、全然………」


というより、THE☆男みたいなのを予想してたから、こっちの方がびっくりしたっていうか……


「ごめんね〜?
声だけはさすがに変えられなくって。
でも結構いいギャップになって、良くない?」


「はいはい。それはいいけど、あの声の大きさ、どうにかしろよ」

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