片思い終着駅


「え、これ、つばさくんなの?」

そっくりさんだと思っていたモデルのつばさくんは、つばさくん本人だったのかぁ。

…ってことは、寂しさを紛らわさせるために見ていた、つばさくんは、そっくりさんじゃなくて、本人だったの!?

恥ずかしくなって、顔が真っ赤になったのが自分でもわかる。

「…やっぱり、ののかちゃんね。つばさ、ののかちゃんが、あなたが普段嫌がっている、人を人気や地位で判断する子じゃなくて良かったわね。」

そう言って、つばさくんの肩をポンと叩いていた。


「…ということは、ナンバーワンホストって嘘だったのーーーーーー!?!?!?!?」

急に現実に戻ったわたし。


< 52 / 63 >

この作品をシェア

pagetop