蘇らせ屋のボクとヒトゴロシのキミ
それでも、それを理解した上で人は死者を蘇らせることを望むのだ。


またいなくなる。


また悲しくなる。


だけど、それは急にいなくなってしまった時とほんの少しだけ形を変えることを、みんな理解しているからだった。


原田さんと山本さんも、きっとそうだろう。


真理さんが再びいなくなることは悲しい。


だけど、その頃には世界の色が違って見えているはずだった。


僕らはその色が少しでも鮮やかであるように願うだけだった。
< 204 / 336 >

この作品をシェア

pagetop