蘇らせ屋のボクとヒトゴロシのキミ
「学校の様子って、今どうなってんの?」


さすがに学校の事となると柚木さんも気にかかるのだろう、真剣な表情になり、僕の前に座った。


「みんな柚木さんがいなくなったことと、山小屋での事件に関係があるんじゃないかって噂してる」


そう言うと、柚木さんは黙り込んでしまった。


「それだけじゃない。柚木さんがいなくなったのは駆け落ちだとか、援助交際して妊娠したからだとか、悪意のある噂まで飛び交ってて本当に胸糞が悪い。


そう吐き捨てると、柚木さんは瞬きをして僕を見つめた。


「それって怒ってくれてるの?」


そう聞かれて、僕は一瞬返事詰まってしまった。


確かに怒ってはいるのだけれど、ここでそれを認めたら柚木さんがまた調子に乗りそうだ。
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