蘇らせ屋のボクとヒトゴロシのキミ

柚木さんはキョトンとした表情でそう言った。


「そんなの見たらわかる！」


「もう、何怒ってんの？　もしかして流しそうめん嫌い？」


柚木さんは欠伸をかみ殺しながら的外れな事を言ってくる。


「そうじゃないだろ。いつも思ってたけど柚木さんは自分の立場を理解してなさすぎるんだよ」


僕はため息まじりにそう言った。


「理解してるよ。外へ出る時はちゃんと変装してるし」


「それでも、身近な人が見たらキミだって気が付くかもしれないだろ？」


「もう、潤って結構頭硬いよね」


柚木さんはつまらなさそうに唇を尖らせてそう言った。


「柚木さんは学校の様子を知らないからそんな風に言えるんだよ」


僕はそう言い、自分の分のお茶を入れてひと口飲んだ。


少し落ち着かないと、もっと大きな声を出してしまいそうだ。