蘇らせ屋のボクとヒトゴロシのキミ
面識は少なかったけれど、僕も三浦さんのことについては気にしていた。


元気で明るい声は今でも思い出すし、B組の中では目立つ方だったと聞いている。


イジメがあったなんて思えない状況での自殺だったと。


「離婚した父親の方に引き取られたんだよね?」


柚木さんの声でハッと我に返った。


「そうだな」


「その父親は今どうしてるんだろ? どうして依頼者は母親の方なの?」


そんな質問をされても、僕がわかるハズがない。


僕はジッとスマホの画面を見つめて「とにかく行ってみるしかないよ」と、答えたのだった。
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