蘇らせ屋のボクとヒトゴロシのキミ
僕は安堵して拳の力を緩めた。


同時に罪悪感が押し寄せてくる。


本当にこれでよかったのか?


もう1人の自分が僕にそう語り掛けて来る。


だって、どうしようもないじゃないか。


僕の選択は間違ってなどいない。


だって、人殺しかもしれない同級生と家にいるなんて、僕まで犯罪者になるかもしれないことじゃないか。


僕は学生鞄のなあっから黒いスマホを取り出した。


高校生になってようやく買ってもらえたスマホだ。


そろそろ新しい機種が欲しいと思っているが、バイトもしていない僕には到底手が届かない。
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