蘇らせ屋のボクとヒトゴロシのキミ
その目には強い怒りが籠っている。


「お姉ちゃんは2人が泥酔して寝た時を見計らって、2人が持っていたナイフで殺した。その後いったん家に戻ったの。ノコギリを取りに……」


「それは……遺体を解体するためじゃなくて?」


「違うの。私全部を思い出した。お姉ちゃんもその記憶で間違いないって言ってくれた」


柚木さんは一旦そこで言葉を切った。


勇気を出すように息を吸い込む。


「お姉ちゃんは、あの2人の肉を食べるために、切断したの」


一瞬、思考回路が停止した。


「そんな……」


言葉が詰まって出てこない。
< 327 / 336 >

この作品をシェア

pagetop