蘇らせ屋のボクとヒトゴロシのキミ
「ワトソン君の癖に、こういう時だけホームズになるんだね」


「ご、ごめん」


「ほんと、性格悪いよ」


柚木さんはそう呟き、肩を震わせた。


泣いているのかと思った瞬間、柚木さんが勢いよく立ち上がり玄関へ向けて駆け出していた。


「どこにいくんだよ!」


僕が声をかけても返事がなく、そのまま外へ走って行く柚木さん。


僕は玄関の前まで来て立ち尽くしてしまった。


このまま、お姉さんの死体を放置しているわけにはいかない。


僕は震える手でスマホを取り出し、警察に連絡をしたのだった。
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