プロポーズは突然に。
“つまらないこと考えず今度こそ美味しいお酒を飲む”
お会計を済ませ、ビールの重みを感じる袋を持った瞬間に私が掲げた目標である。
私には誇れる仕事と大好きなお酒があるじゃないか。
それだけで充分生きていく価値がある。
しみじみとそんなことを考えながらコンビニの外に出た私は違和感を覚えた。
このコンビニはメイン通りの一本奥にあり、人通りも少なくあまり目立たない。
違和感を覚えたのは、そんな場所にはそぐわないような高級車が停まっていたからだった。
運転席にはきちんとした身形の若い男性が座っているが後部座席の窓にはスモークが貼られていて中の様子が分からない。
こんな狭い道に路駐?迷惑極まりないな…
しかもスモーク貼ってあるなんて…怪しい。
そんなことを思っていると、後部座席の窓が開く。
…と、一瞬で周りの空気が変わった気がした。