プロポーズは突然に。
「可愛げないし、全然笑わないし、全てに冷めてるし。アイツ何?ロボット?ヤベ、人間じゃない女と付き合ってたの俺?ウケるわ~」
「…」
宏樹のファンにこんな姿見せてやりたい。
いくらしつこくされたからとはいえ、何を血迷って半年という時間をこの男に捧げたのだろうか。
「その女さ、セックスもつまんねぇの。それだけでも良ければ捨てずにキープしといてやったのにな」
「…」
隣で他のモデルの施術をする私を鏡越しに見ながら、嬉しそうに楽しそうに話す宏樹を見て思う。
ここで少しでも傷付いた顔を見せたり、目を潤ませたりできるような女だったら今も平穏な毎日を過ごせていたのにって。
…でも本当に何も感じないんだから仕方ない。