プロポーズは突然に。
「副社長様に、暇~って言ったら駆り出されたんだけど来て正解だったね。日下は押しが弱いから」
「…申し訳ございません。ありがとうございます、律様」
「いーの、いーの。ただの暇潰しだし。副社長様のご機嫌損ねたら面倒だから」
律、様………?
普通の社員に様付けなんてしないはず。
この人、何者………?
グルグル考えている私に、彼は再び愛想良く笑う。
「あ。俺ね、ロッソ・ピウマのお飾り専務」
「専務……?」
見た目からして、この人は私と同じくらいの歳だと思う。
その歳で一流ブランドの専務って…すごい。
「うん。お飾りだからね。そこ重要だから忘れないでね」
「はぁ…」
「よろしくね、おねーさん」
「おねーさん…?」