プロポーズは突然に。
まぁ面倒くさがりもここまで拗らせれば失笑に値するのだろうけど。
私はその笑みを嫌味に捉えて少しムッとした。
「何か馬鹿にしてない?」
「全く。ただおまえのそういうところが好きだと思っただけ」
だけど、彼から返ってきた言葉は予想外のもので…
確実に私の心を惑わせた。
「…意味分かんない」
「いるだろ?頼んでもないのにわざわざ豪華な料理作って、如何にも手間隙かけましたアピールする女。ああいうの大嫌いだから」
「あー…いるいる。何なんだろうね、ああいう人」
「うざいの極みだな」
「だね」
住む世界が違うはずの彼と進められる自然な会話。
育った環境も全く違うはずなのに、彼は私と同じものの捉え方をするらしい。
「な?だから俺はおまえみたいな女が好き」
「…」
何も言葉を返さない私に、ふっ、と笑った彼は食事を再開した。
ここは等身大の自分でいられる場所。
だからやっぱり少しだけ、居心地がいいんだ。
───でも、