プロポーズは突然に。





その細身な体のどこに入るんだろう、と思ってしまうほど、彼は私の作ったカレーと付け合わせのサラダをたくさん食べた。


いつも通り、スーパーで買った食材で作った何の拘りもない普通のカレーなのに。

何なら中に入っているお肉だって、特売で買った安物の鶏肉なのに。

それなのに、





「…美味しい」





ポツリと小さくそう呟いた彼の表情はまるで子供のようで…


律くんの言っていた通り、キャラ崩壊も甚だしいとか思ってしまったけれど、決して悪い気はしなかった。





「桃華、ありがとな」





ううん、悪い気どころか────



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