プロポーズは突然に。



「どうした?」



後ろから聞こえたその声に突っ伏していた顔を上げ、そちらに顔を向けると目に映ったのは彼の姿。

彼もシャワーを終えたようで、ラフな部屋着を着て、濡れた髪をタオルで拭きながら真っ直ぐ私を見ていた。




「なんでもない。夜風に当たりたかっただけ。先に寝てて」





素っ気なくそう返して顔を前に戻し、込み上げてくるなにかを堪えるように下唇をぐっと噛み締めた。


お願いだから…早くどこかに行ってよ…





「…強がるなよ」





少し掠れた声で紡がれたその言葉と共に、ふわっと後ろから感じた温もり。

私のお腹辺りでクロスされた彼の腕には力が込められてて。

私の肩に顔を埋めた彼の唇が耳元に落ちてくるのを感じた。




「…我慢しなくていい」


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