プロポーズは突然に。
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「愛してますっ!」
「…」
「今日も無視ですか?ドSなんですか?そういうプレイですか?」
「…」
今日も今日とて、加賀美さんは自分のスタンスを守り抜く。
加賀美さんの信者のような常連さんはたくさんいるけど…今日のお客様はなかなか強烈だ。
彼女は3ヶ月に一回のペースでうちの店に来る女子大生。
加賀美さん一筋らしく、どんなにスルーされようがお構いなしに愛を伝えることが生き甲斐のようだ。
…正直、加賀美さんを指名してくるお客様は大体こういう人ばかりでもう慣れた。
「結婚式はいつにしますか?」
「…」
「無視ですよね、そうですよね、そういう愛情表現ですよね」
「…」
カラーのヘルプに入った私の目の前で繰り広げられるよく分からないこんな光景に、小さくため息をつく。