プロポーズは突然に。
背中に布団の冷たさを感じながら、私を組み敷く彼に手を伸ばした。
そして彼の頬に触れながら…呟いたんだ。
「…聡、…………好き、だよ…」
それは本当に、声にならない程小さな声だったと思う。
だけど、その言葉を口にした瞬間、私を強く抱きしめた彼に胸がギュッとなって…
くすぐったいけど苦しくなって…
気付きたくなかったことに気付いてしまったんだと絶望しながらも、彼を求めた。
「────離れないで…どこにも行かないで…!」
彼に抱かれながら何度も何度も……そう叫んでいた。
「───…俺はどこにも行かない」
冷たく感じていた布団は、熱を帯びた体の所為で熱く感じ、涙で濡れた枕は…すごく冷たかった。