プロポーズは突然に。



彼がそんなことを思っていたなんて知らなかった私は、思わず目を見開いた。


彼はいつも家の方が捗るから、と言っていたからそうなんだろうと思っていたのに…





「だからさ、副社長様が退社後の社内での仕事は全部俺に回ってくるわけ。分かる?」

「…」

「次男という立場をフル活用してお気楽なお飾り専務という最高のポジションを確立してたのになぁ…どうしてくれるのかな?謝ってよ」

「それは…ごめん」





まぁ謝るのもおかしな話なんだけど、その巧みな話術にのせられるようにポロリと口から謝罪の言葉が飛び出していた。


そんな私を嘲笑うかのように、律くんはクスクスと笑っている。



…本当にこの人面倒くさい。というか苦手だ。


< 279 / 370 >

この作品をシェア

pagetop