プロポーズは突然に。
「やだなぁ、冗談真に受けないでよ」
「…」
この人と話すと疲れる、という結論に辿りついた私は何も返さずいつかのように窓から外の景色を眺めることにした。
この時間に帰ることが滅多にない私は窓から見えるそれを食い入るように見続けた。
若いカップルが幸せそうに肉まんを半分こして食べている姿。
中学生くらいの女の子数人が歩きながら楽しそうに写メを撮っている姿。
小さな子供が母親と手を繋ぎながら嬉しそうに歩いている姿。
私の瞳には…その景色がどれも残酷に映った。