プロポーズは突然に。
“初めては好きな人と”だなんて、馬鹿げている。
私は中学生にしてそんな冷めた考えを持っていた。
私が欲しいのは呆れるほどの温もり。それだけだったから。
だから何の躊躇いもなく、恥じらいすらもなく、温もりだけを求めて、彼氏でもない男に初めてを捧げた。
だけど、その行為に温もりなんて欠片もなくて…残ったのは体の痛みと心にポッカリと穴が空いたような感覚だけ。
相手の男だってヤることヤれば満足そうに背中を向けて去っていくだけ。
一体、こんな行為に何の意味があるんだろう。
『誰でもいいから………愛してよ………』
一人残されたホテルで、天井を眺めながら小さく小さくそう呟いた。
やっと音にできた思いは……誰にも届かない。