プロポーズは突然に。
その日、目が覚めるとまた母はリストカットをしていて…
もう見慣れていた私は大して驚くこともせず、とても冷静に母の手首の傷を確認した。
いつものように傷は浅かったけれど、念の為に、と一応病院に行くことにした。
診察と手当てを受け、少し興奮気味だった母は、それを抑える点滴を投与してもらって。
その時、母はよく眠っていたし、病院内特有の雰囲気や、独特な匂いがあまり好きではなかった私は、その間の時間をどこか別の場所で過ごすことにしたんだ。
そこまではハッキリと覚えてる。
だけど、そのあとの記憶は殆どない。
その間、どこで誰と何をしていたのか…
そんなことは思い出せなくなるほどの出来事がこのあとに起きたから。