プロポーズは突然に。




それからすぐに父は帰国し、家族三人だけで小さなお葬式をした。


初めての家族の時間はとても残酷な形で…



父は、母の亡骸を抱きしめ、何度も何度も謝り、そして何度も何度も、

愛してる、と泣きながら言っていた。





私は……そんな光景を眺めているだけ。

泣くことすらできなかった。




父も心の底から母を愛しているんだとこの時初めて知った。



だけど…そのことをもう母に伝えることはできない。



全部、全部、全部、遅すぎた。



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