プロポーズは突然に。




夕飯の用意もあるだろうし、長居するわけにもいかないので夕方には芽衣子の家を後にした。


いつでも話聞くよ、帰り際そう告げた私に芽衣子は笑顔で手を振ってくれたけれど…なんかモヤモヤする。


私は明後日までに人生最大の決断をしなければならないんだ。


そう思うと…芽衣子の話がとても他人事になんて思えなくてため息が漏れた。



「悩んでても仕方ないし…こんなときは、あそこかな」




私には気晴らしによく行く場所がある。

そこを目指し一歩踏み出そうとした瞬間…


―――♪♪♪♪♪~、、………



鞄の中で携帯が鳴り響いた。


取り出した携帯のディスプレイに表示されているのは11桁の番号、つまり登録していない人からの着信ということになるんだけど…

嫌な予感しかしない。



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