プロポーズは突然に。





「すみません。失礼なことをしてしまいました」

「いや、そういう意味で言ったわけじゃない」

「え?」




まだ仕事の途中なのにノートパソコンを閉じた彼は、私を見据える。



「おまえの飾らないところが可愛いと思っただけだ」

「…」




…まただ。


どうしてこの人は私みたいな可愛いげのない女に対してそんなことを平然と言ってしまうのか。


愛想良くお礼を言うこともできず反応に困って伏し目がちになってしまうのは、それほど言われ慣れない言葉に戸惑っているから。




「桃華、」

「…はい」

「こっち向け」



俯いていた私の顔は簡単に持ち上げられ、その漆黒の瞳に私が映る。





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