秘密の恋は1年後
それなのに、私は未だに自信が欠如している。彼の彼女になった現実は理解しているつもりだけど、気持ちと自己評価がまったくと言っていいほど追いついていないことに気付いてしまった。
間違いなく私の方が彼のことを好きでいる時間は長い。
それに、彼が私を知るよりも早く、私は彼だけを見て、焦がれて、憧れてきた。
やっと想いが通じたのに……どうしたら堂々と彼に愛される覚悟ができるのだろう。
彼の穏やかな寝息に誘われて、気づけば私も眠っていたようだ。
カーテンの向こうはすっかり日が傾き、この部屋だけが時間を止めていたのだと知る。
白を多用した清潔感ある寝室は、ふたりが横になっても余裕のあるキングサイズのベッドとサイドテーブルしかないので、一層広く感じる。
彼を起こさないようにそっとベッドを出てリビングに向かい、ソファに散らばった洋服を着て、メイクを簡単に直した。
「尚斗さん」
再び寝室に入って、さっきまで眠っていた彼の左側に腰かける。