クールな社長の耽溺ジェラシー


「ま、仕事だし、仕方ないよね」

仕方ないとわかっているから、昨日の夜中にもらった連絡には【気にしないで】の言葉とともにニコちゃんマークも添えた。

でも、やっぱり寂しい……というか、残念だ。もちろん、そんなこと夕の前では絶対に言わないけれど。

「って、ウダウダ考えてるほうがもったいない!」

うなだれていた頭をあげると、ちょうどテレビではイルミネーション特集をしていて私たちが携わったまちなかライトアップの場所が流れていた。

遠くから写した映像はキラキラと光の世界が広がっていて、近くの映像に切り替わると多くの人が笑顔で歩いたり、写真を撮ったりしているのがわかった。

「わっ……人がいっぱい……!」

企画がはじまってから一ヶ月以上経っている。

それなのに、まだこんなにも人がいる。裏テーマとされていたカップルも数えきれないほどたくさんいた。

「……見に行こうかな」

点灯式の日に夕と一緒に確認したけれど、あれからどうなったのかもう一度見てみたかった。

それに、夕との思い出の場所に行けば寂しさも紛れる気がした。

さっそくメイクをして着替えると、私はすっかり暗くなった外へと飛びだした。


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