気がつけば・・・愛


昨日は檀家さん廻りで留守にしたこと
カメラのこと、和菓子のこと
そして...ここはよく訪れる図書館だということ

住職の話に頷くのが精一杯で
今度は感情が高ぶり泣き出しそうになる


ーーほんとどうしたんだろうーー


感情がコントロールできず
舌先をグッと噛んで堪えた


「大丈夫ですか?」


不安定な気分は表情を変える

それに気づいて
他愛もない話を続けてくれる住職に

少しずつ落ち着きを取り戻すと

「カメラ...取りに伺いますね」

ようやく口を開いた

もっと気の利いたことが言えないものかと
自分にガッカリする

けれど...取り繕っても仕方ない


言葉を選ぶことなく
真っ直ぐ相手を見る


ーーなんだか学生の頃を思い出すーー


等身大の自分を知って欲しい
そんな気持ちが動いているようだった

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