season
「ねえ、ナツの部屋はどんな感じなの?」
ソファに座りながら、春馬くんが私を見る。
「え、私の部屋?別に普通だよ…」
「見たいなー、ナツの部屋。ナツがいつもどう過ごしてるのか、気になるじゃん。」
特に散らかってるわけでもなければ、見られて困るものが置いてあるわけでもない。
だけど、やっぱり気恥ずかしいんだよね。
すると…
「ナーツっ。」
ニコッと微笑む春馬くんに、私の意地は打ち砕かれ…
「わ、わかったよぉ。…私の部屋2階だから、こっち。」
「はーいっ。」
楽しそうな春馬くんと共に、階段を上った。