season

その後、ソファに座って二人でテレビを見ながら、ここでも他愛のない話で盛り上がった。




そうしているうちに、気づけば夕陽が部屋に射し込んでいた。





「もうこんな時間か。」




「ほんとだ…そろそろ帰らなきゃ…」




そう口では言いながらも、なかなか立ち上がることができない。




もっと一緒にいたいよ。




そんな私に気づいたのかわからないけれど、春馬くんがフッと笑って言った。




「またナツの手料理食べたい。だから…いつでも遊びに来て。」



そう言って、本当に優しい笑顔を見せるものだから…




「………!!」




チュッと、初めて私から春馬くんにキスをした。




そんな私に驚いた様子の春馬くん。






「…もっとハルのこと知りたい。だから今度、色々教えて…ね。」



「…もちろん。……好きだよ、ナツ…」




そして、春馬くんからのキス。




初めて、長い長いキスをした。




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