Sweet moments ~甘いひと時~


「そんなに心配せんでも、取って食いわせんよ。少し昔話でもしようと思ってな?皆には席を外してもらったほうがいいと思ってのう。」

真剣そうな声を聞いて、姿勢を正した。


「はい。間宮社長の、、ですか?」

「いや、わしのよく知る男の話じゃ。」

「間宮社長のお知り合いの?それは私が聞いてもよろしいのでしょうか、、?」

「あぁ、蘭ちゃんには話しておきたくてな。ワシに子供がおらんのは知っておるじゃろう?見ての通りもう歳じゃ。誰かに〝間宮グループ〟を託さねばならん。傘下の企業のトップから選ぼうと考えておった。そこで1人の男を指名した。その男は、幼少期の頃から徹底的に企業のトップになるべく教育を受けた。仕事に関しては完璧な男じゃよ。」

「間宮社長がおっしゃるくらい凄い方でしたら、間宮社長も安心ですねっ?」


69歳と言えば、普通ならもう定年を迎えゆっくりと後の人生を楽しんでいる年齢だ。

きっと体力的にも、精神的にも大企業のトップの気苦労は計り知れない。
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