Sweet moments ~甘いひと時~
「人を好きなるのに、育った環境など関係ありません。貴方に対して感じる人間らしい感情を34年間生きてきて、貴方に出会うまで抱いたことなどありませんでした。お陰でこの歳になってもパートナーや結婚相手もいません。結婚に対しては少しも興味ありませんでしたから。」
『貴方に出会うまでは。』
ゆっくりと真剣な口調でそう告げられた。
「貴方と長い時間、毎日側にいられたらどんなに幸せかと思うようになりました。こんな事、急に言われても困るかもしれませんが私は貴方との将来を意識しています。少しずつで構いません。私を、、客としてではなく1人の男として意識してくれませんか?」
手が伸びてきて、そっと手を握られた。
「そして、、私と過ごして、もし少しでも私を好きになる事ができたならその時は」