Sweet moments ~甘いひと時~
『実は、、彰さんのお母様がお見えになりまして、コレを持って来られたんです。』
2人の前に、少し皺の寄った小切手を出した。
その小切手を見ると、途端に表情を変える2人。
「まさかこれって、、手切れ金?!本当ふざけてるっ、、!!!いい歳した息子の相手にケチつけるなんて最悪な母親ね。」
桜さんは立ち上がり興奮したように叫んだ。
まるで自分の事のように怒ってくれる桜さんを見て、胸の奥がほわっと温かくなった。
「桜ちゃん、ちょっと落ち着こう?取り敢えず、今日あった出来事を全部聞こうか。ね?」
オーナーが立ち上がる桜さんを優しくなだめて隣に座らせる。
「じゃあ、続きを聞かせてくれる?」