Sweet moments ~甘いひと時~
でもそうだったとしてどうやって彼にケーキを食べてもらったらいいのだろう。
店自体、もうずっと閉めているし届けるにしても彼にあんなに酷いことを言った私の顔なんて見たくもない筈だ。
レシピを誰かに渡してあの苺のショートケーキの味を再現するとか?
桜さんと仕事を終えて部屋に戻っても、井川さんの話が頭から離れない。
そして井川さんの言う通り、彼の事が気になって心配なってしまう。
こうして悶々と眠れぬ夜を過ごしたのだった。