Sweet moments ~甘いひと時~


急いで材料集めに走った。

きっとコレが彼に食べて貰える最後のケーキ。
妥協だけはしたくない。

あと残す所、卵のみとなったが肝心の養鶏場と連絡が取れない。


直接行くにも遠すぎる。

頭を抱えていると携帯がなった。


「はい、有村です。」

「井川です。場所の確保が出来ましたので今から言う所に行って下さい。材料は揃いましたか?」

井川さんは必死に場所を確保してくれたのに、自分は材料を集めきれていない事に酷く落ち込んでしまう。

つい泣きそうな声がでてしまう。

「そ、それが肝心の卵がまだでして、、養鶏場と連絡が取れないんです。直接行くにも遠すぎますし、何よりあそこの社長は少し気難しい方で知らない人間には絶対に卵を売らないんです。もう、、他の卵で代用するしか、、、。」

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