Sweet moments ~甘いひと時~
『っ、、無表情で来店してきた男性が、私の作ったケーキを食べると急に優しい表情をみせてくれることがとっても幸せでした。それからそんな彼が毎日ケーキを食べに通ってくれた事。もっと、、、欲を言うならその彼が大事そうに優しく触れてくれた事、、それからっ、、、今の1番の幸せは、そんな彼が、、、好きな人が幸せになってくれる事です。』
そう言い終わると身体が急に前の方に傾いて、視界には彼の上質な白いYシャツ。
そして彼の温もり。
「そんな事言われたら勘違いしてしまいそうです。貴方が私の為だけにケーキを焼いて、こんな所まで届けに来てくれた、、、それだけで今日は余裕なんて全くない。それなのに舞華さんのいうその〝好きな男〟が自分なんじゃないかって都合良く考えてしまう。」
彼の力が強まって痛いくらいだ。
今日はいろんな人に何度も抱きしめてもらった。
その全てが優しく温かかったのに、その中でもやっぱりこの温もりが1番欲しかった。