Sweet moments ~甘いひと時~
言葉にすると日中の出来事を思い出して、また嬉しくなった。
「わぁおっ!太っ腹なお客様だね〜。そのお客様って男性?女性?」
「男性の方です。」
「はは〜ん、、さては蘭ちゃんのファンだなぁ〜〜?そのお客様。」
「そっそんなんじゃないです!!その方、オープン当初からもうかれこれ3年、、ほぼ毎日来られるくらいですからケーキが相当好きな方みたいでっ、、!実際いつも無表情で来店されて黙々とケーキを召し上がって帰って行かれますから。でも、、、正直嬉しいです。お持ち帰りされたのは初めてでしたし、、、それに、、初めて優しそうな表情を見せて下さって。私、パティシエで良かったって改めてそう思わせていただきました。やっぱりお客様が自分を作ったケーキを嬉しそうに買って下さるのは嬉しいですから。」
そう話しているうちに彼のあの優しい穏やかな表情を思い出して頬に熱を感じた。
きっと今、顔が真っ赤だ。
急に恥ずかしくなり慌てて桜さんを見ると、何故か桜さんも頬を染めていた。