Sweet moments ~甘いひと時~
2人の美女の声が重なった。
その聞き覚えのある名前に、どくんと心臓が高鳴ったのが分かった。
お客様の会話につい耳を澄ませてしまう。
「あの若さで社長とか凄すぎだし、しかも超絶イケメンだし?無表情で何考えてるか分かんないけどそれがまたミステリアスで素敵だよね〜〜。」
「しかもあのなりでケーキ大量に差し入れされた時はもうギャップに秘書課全員、メロメロだったよね!!」
「だってあの〝前園社長〟がケーキって、、!想像なんか出来ないもんねっ。」
「そうそうっ!本当にね〜〜。」
会話が弾む美女に、ケーキとコーヒーを持って近づく。
「、、、大変お待たせ致しました。ごゆっくりどうぞ。」