Sweet moments ~甘いひと時~
そして舌打ちが聞こえ、携帯を耳に当てた。
「はい、なんでしょうか?、、、来客?まだ約束の時間では無い筈ですが。」
普段、ケーキを注文する時よりも低い声。
それが少し怒っているように聞こえて、自分に向けられた訳でもないのに萎縮してしまう。
男性は暫く無言で携帯に耳を当て、深いため息を吐いたあと更に低い声で一言。
「、、、わかりました。戻ります。」
そう言うと乱暴に電話を切り、残りのケーキを口に入れコーヒーを一気に流し込み立ち上がった。
余り見た事がない乱暴な仕草に、体が思わずビクッと跳ねた。
そんな自分の姿に気づいた男性が、いつもの無表情な顔から表情を変え、声を掛けてきた。
「怖がらせて申し訳ありません。お会計を。」