バイバイ☆ダーリン 恋心編 番外編完結しました

結局、林葉の料亭の利用については、今回の突き落とし事件が解決に至れば、との条件つきで料亭の使用を再開することも可能となった｡

林葉父子には不満の残る話になったようだが、元はと言えば、林葉側の不祥事｡正に、身から出た錆なのだから｡

『今後は、嵯峨野家の皆様の信用を取り戻すべく、林葉の者皆で努力してまいります』

最後に林葉父子は、深々と頭を下げて帰って行った。

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『フウッ、やっと終わったな』

暢気な父親に少し腹立たしくなった悠輝は、例の話を蒸し返すつもりのようだ。

『ところで父さん、貴方の話を聞きましょうか』

息子の言葉に恐れをなす父親が、もうしません！と即答する｡

『本当かよ』

どっちが親なのと言いたくなる程、たった今、立場が逆転した親子は、これ以降、至極真っ当な息子に、女好き(だった)で遊び好きな父親は、一生頭が上がらなくなった。