バイバイ☆ダーリン 恋心編 番外編完結しました
林葉父『そうですか。私も家内も理人に構う暇がなく、教育が行き届かずに申し訳ございませんでした。花音ちゃんにも、厭な思いをさせてしまい、私どもが言い出した婚約でしたのに、本当に残念ですが、愚息のしでかしたことです。婚約解消に同意致します』
嵯峨野兄『分かりました。いいですね、父さん母さん』
嵯峨野父『うむ』
嵯峨野兄『母さん残念だが…』
嵯峨野母『ええ、分かりましたよ』
母親は涙ぐむ。
嵯峨野兄『さて、理人はどう思っているのかな?聞かせてくれよ』
悠輝がひと言も喋らない理人に問うた。
暫く黙っていたが、漸く理人が口を開く。
『花音さんのお父さんお母さん、そして悠輝君、許婚のある身でのこれまでの私の所業の数々、本当に申し訳なく思っています。その上、現在関係のある女が、花音さんに怪我を負わせるなど、あってはならないことです。これも全て、私の不徳の致すところです。いくら詫びても足りません』
そう言って、理人が深々と頭を下げる。
『そして、花音さんには許婚として5年もいてもらったのに、こんなことになり申し訳なく思っています』
林葉父子は頭を下げたまま、林葉父の方が話す。
『嵯峨野さん、どうか私どもの料亭をお使い頂けないと言うことだけは、お許し下さい。お怒りはごもっとも。それでも、どうか後生ですから…』
突然の料亭話に、嵯峨野の父親が横やりを入れる。
『悠輝、どう言うことだ?林葉さんの料亭を使わないとは…』
『当たり前ですよ。理人は俺が行動を改めろと言うのも聞かず、5年もの間、数多の女性と浮き名を流してきた。そして今回も理人のことで、花音がイヤがらせを受けてその上怪我をさせられた。どうですか?理由は挙げればいっぱいありますよ。父さん』
もっともな理由にウ~ンと唸る悠輝の父親は、料亭のことまでは行き過ぎではないかと言い出した。
『いいえ父さん。理人のことはおじさん達も承知していたはずです。でも、5年間も野放しにしていた責任は重大だ。そう思いませんか、父さん』
この場にいる誰もが、嵯峨野商事次期社長は一筋縄では行かぬと感じていた。
嵯峨野兄『分かりました。いいですね、父さん母さん』
嵯峨野父『うむ』
嵯峨野兄『母さん残念だが…』
嵯峨野母『ええ、分かりましたよ』
母親は涙ぐむ。
嵯峨野兄『さて、理人はどう思っているのかな?聞かせてくれよ』
悠輝がひと言も喋らない理人に問うた。
暫く黙っていたが、漸く理人が口を開く。
『花音さんのお父さんお母さん、そして悠輝君、許婚のある身でのこれまでの私の所業の数々、本当に申し訳なく思っています。その上、現在関係のある女が、花音さんに怪我を負わせるなど、あってはならないことです。これも全て、私の不徳の致すところです。いくら詫びても足りません』
そう言って、理人が深々と頭を下げる。
『そして、花音さんには許婚として5年もいてもらったのに、こんなことになり申し訳なく思っています』
林葉父子は頭を下げたまま、林葉父の方が話す。
『嵯峨野さん、どうか私どもの料亭をお使い頂けないと言うことだけは、お許し下さい。お怒りはごもっとも。それでも、どうか後生ですから…』
突然の料亭話に、嵯峨野の父親が横やりを入れる。
『悠輝、どう言うことだ?林葉さんの料亭を使わないとは…』
『当たり前ですよ。理人は俺が行動を改めろと言うのも聞かず、5年もの間、数多の女性と浮き名を流してきた。そして今回も理人のことで、花音がイヤがらせを受けてその上怪我をさせられた。どうですか?理由は挙げればいっぱいありますよ。父さん』
もっともな理由にウ~ンと唸る悠輝の父親は、料亭のことまでは行き過ぎではないかと言い出した。
『いいえ父さん。理人のことはおじさん達も承知していたはずです。でも、5年間も野放しにしていた責任は重大だ。そう思いませんか、父さん』
この場にいる誰もが、嵯峨野商事次期社長は一筋縄では行かぬと感じていた。