Love palette
2人で海を満喫していると気づけば空は藍色に染まり、月が昇っていた。
『そろそろ帰るか』
『………うん』
名残惜しさを振り切り、バイクに跨ると優ちゃんの腰に手を回した。
海から家までおよそ15分。
後少ししか優ちゃんといられないと思うと自然に腕に力が入った。
優ちゃんと私はただの幼馴染。
それ以上でも、それ以下でもない。
きっと優ちゃんはそう思ってる。
でも私は、ずっと優ちゃんが好きだったんだよ?
優ちゃん、気づいてた?
結構分かりやすくアピールしてたんだけどなぁ。