お見合いだけど、恋することからはじめよう

「……ななみん、どうした?」

急に黙り込んだあたしの顔を覗き込むようにして、諒くんが尋ねた。

「ううっ、初めてのお出かけなのに、ニンニクたっぷりのラーメンと餃子を食べちゃった」

あたしは沈んだ声で答えた。

……こんな女子力ゼロの子なんて、イヤだよね?
せっかく、がんばってかわいい服を着てきたというのに、なにやってんだか。

目を落とした足元には、お気に入りのもこもこファーのショートブーツがあった。

……もう泣きそうだ。

あたしは恐る恐る、諒くんを見上げた。

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