お見合いだけど、恋することからはじめよう
あたしは諒くんが予約してくれた座席に腰を下ろし、キャラメル味のポップコーンとミニッツメイドのオレンジ百パーセントジュースをホルダーにセットした。
そして、隣に座る諒くんを見上げて、
「楽しみだなぁ」
にこっ、と笑った。
「そうだな」
パンフを見ていた諒くんが、笑い返してくれた。
にやりとかニヤッとかじゃない、すでに今日何度も見ている、ちゃんと目尻が下がる笑い方だ。
お見合いの日、いきなり喰らわされて、
……なーんか、ちょっと、かわいいかも、
って思ってしまった笑顔だ。