お見合いだけど、恋することからはじめよう

「あのう……」

目の前の金髪のバーテンダーがお通しのプロシュットを差し出しながら、

「ほんとは、店の者の分際でこんなこと言っちゃいけないんですけど……」

神妙な顔つきで告げる。

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