お見合いだけど、恋することからはじめよう

「……これから結婚して幸せになるために、お見合いまでしたあたしに、夢をぶっ潰すようなこと訊かないでよ?」

あたしは(しか)めっ面でバローネ・リカーゾリを煽った。

「あたしは結婚してないから、夫婦のことなんて、なぁーんにもわかんないけどさ。
もし、お互いが毎日なんでも言いたいことポンポン言い合ってたら、イラッとしたりムカついたりして、家の中が殺伐として雰囲気が悪くなるんじゃないの?」

目黒先輩がグラスに注いでくれるが、これが最後の一杯だ。

「それに……」

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