お見合いだけど、恋することからはじめよう
……しかし、のんびりはしていられない。
あたしは隣で眠る赤木さんを起こさないように、そーっとパステルピンクの掛け布団から出た。
このまますぐにでも服を着て部屋を出たかったが、男とまぐわったままのカラダで「朝帰り」するわけにはいかないので、細心の注意を払いながらバスルームへ滑り込んだ。
……このときはまだ、いったん寝た彼がちょっとやそっとでは起きないことを知らなかった。
その後、シャワーを浴びてすっきりしたあたしは、また細心の注意を払いながら部屋を出て、円山町をあとにした。