お見合いだけど、恋することからはじめよう
゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚
『……赤木さんのことは好きだけど。
このままつき合っていけば、いつか赤木さんと結婚するのかなぁ、ってぼんやりとは思ってたけど……まだつき合って半年だし、まだ二十四歳だし……あたしにとっては結婚なんて、まだまだ先の話だったから……』
あたしはその日の夜、友佳の部屋で缶ビールを呑みながら、この顛末を洗いざらいぶちまけた。
『だから、赤木さんの「出世のため」とか家のための「政略結婚」とか「駒としてはリミット」の「もう二十七歳」とかっていう桃子さんの言葉に、なんだか圧倒されちゃって……』
人ってこんなに泣けるものなのか、と思えるほど、涙が次から次へと湧き出て湧き出てしようがなかった。
『……結局、なぁんにも言い返せなかったよ』
それを聞いた友佳は、怒髪天を衝く形相になり、その日の真夜中、あたしがすっかり酔いつぶれてしまったあと、同期である経理部の麻由と受付嬢の美紀子に長文メールした。
それぞれ朝一番でそのメールを目にし、ムンクの顔になった二人は、そのあと通勤・通学の人たちで犇めくメトロの中で足を踏ん張らせながら、ほかの同期たちに向けて一斉転送した。
そして友佳は、出勤するとまっすぐ桃子さんの同期である法務部の先輩のところへ向かい、些細漏らさずがっつりチクった。
普段から桃子さんのことをよく思っていなかった彼女は、その日のお昼休憩、社食で自分の同期たちに余すところなく思う存分しゃべった。
もちろん、その場にいた社員たちは耳をダンボにしてしっかりと聞いていて、部署に帰るとすぐに、たった今仕入れた情報をみんなで共有すべく開示した。
『……赤木さんのことは好きだけど。
このままつき合っていけば、いつか赤木さんと結婚するのかなぁ、ってぼんやりとは思ってたけど……まだつき合って半年だし、まだ二十四歳だし……あたしにとっては結婚なんて、まだまだ先の話だったから……』
あたしはその日の夜、友佳の部屋で缶ビールを呑みながら、この顛末を洗いざらいぶちまけた。
『だから、赤木さんの「出世のため」とか家のための「政略結婚」とか「駒としてはリミット」の「もう二十七歳」とかっていう桃子さんの言葉に、なんだか圧倒されちゃって……』
人ってこんなに泣けるものなのか、と思えるほど、涙が次から次へと湧き出て湧き出てしようがなかった。
『……結局、なぁんにも言い返せなかったよ』
それを聞いた友佳は、怒髪天を衝く形相になり、その日の真夜中、あたしがすっかり酔いつぶれてしまったあと、同期である経理部の麻由と受付嬢の美紀子に長文メールした。
それぞれ朝一番でそのメールを目にし、ムンクの顔になった二人は、そのあと通勤・通学の人たちで犇めくメトロの中で足を踏ん張らせながら、ほかの同期たちに向けて一斉転送した。
そして友佳は、出勤するとまっすぐ桃子さんの同期である法務部の先輩のところへ向かい、些細漏らさずがっつりチクった。
普段から桃子さんのことをよく思っていなかった彼女は、その日のお昼休憩、社食で自分の同期たちに余すところなく思う存分しゃべった。
もちろん、その場にいた社員たちは耳をダンボにしてしっかりと聞いていて、部署に帰るとすぐに、たった今仕入れた情報をみんなで共有すべく開示した。