お見合いだけど、恋することからはじめよう
お通しのピンチョスをつまみながらシャンディガフを呑んでいると、赤木さんがオーダーしたタパスが早速やってきた。
先日、青山を見て赤くなってた女の子の店員だ。
今日は赤木さんを見て頬を染めている。
あたしはすかさず彼女に、果実系のリキュールと合わせたモヒートを頼んだ。
ほかの料理が来てからも、あたしたちは特になにもしゃべることなく、ひたすら食べて呑んだ。
残念ながら、せっかくのエビのアヒージョもポテトのアリオリサラダも彩り野菜のバーニャカウダもほうれん草のトルティーヤも魚介のパエリアも、なにも味がしなかった。
生フルーツが摂れてデザート代わりにもなるサングリアを呑んでいたとき、とうとうあたしが口を開いた。