お見合いだけど、恋することからはじめよう
先刻までの高揚感は、こっぱみじんこに砕けていた。そもそも、なーんの裏付けもなく、たった一人で盛り上がっていただけだったけど。
赤木さんに向かって放った、
『あたし……お見合い相手の人と結婚します』
という宣言も……
『いざとなったら……あたしから逆プロポーズしてやるわ!』
という決意も……
『これからのあたしの人生を、共に歩きたいと思えるのは……諒くんしか、いないんだもん』
という想いも……
今ではこの真っ暗闇の夜空の彼方に吸い込まれて、跡形もなく消えていってしまいそうだった。
すると、そのとき。